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退かぬ、媚びぬ、省みぬ!
Posted by - 2024.05.18,Sat
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Posted by エノレメス - 2007.03.19,Mon
プライベートライアン

作者:マックス・A・コリンズ

訳:伏見 威蕃 (翻訳)

出版:新潮文庫

あらすじ:

1944年6月6日…ノルマンディ上陸作戦で、3人の兄を亡くしたライアン2等兵。
「他の兄弟が戦死した場合は遺族への配慮に基づき、ただちに帰還させる」
という命令のもとに、彼を無事に故郷に送り届けるため、ミラー大尉以下8人の
小隊がライアン探しのために駆り出された…。

「一人の命のためになぜ他の命が犠牲にならなければいけない?」

軍上層部のこの命令に疑問をもちながらも、8人は過酷な戦況をくぐり抜けてライアンを探す!

コメント

この小説は映画のほうが有名ですね。スティーブンスピルバーグ監督、トムハンクス主演
でアカデミー賞主要5部門を独占しました。
話の流れは大方映画と一緒です(というか映画が原作に忠実です)。ただ、活字お得意の
登場人物の掘り下げはやはり映画では表現しきれないでしょう。この点において僕は小説
版のほうが好きですね。
しかし、この作品、見所はやはり最初のノルマンディ上陸作戦でしょう。
死んだ仲間の体を盾にし、戦車上陸妨害用のバリケードに隠れ、銃弾には子供のように怯
え、生きるために同じ人間を殺し、そして震え、泣く…人間の本質、極めて残酷で悲しい
面を丹念に描写しています。

     「文字と文字の隙間から硝煙と肉の焦げる異臭がする」

こういう表現が適当でしょうか?
書評で映画版の話をするのは不穏当かもしれませんが、スピルバーグはこの描写が非常に上手
いと思います。コレが彼の人気の秘密なのかも…ちなみに彼は大のプラモデル好きでディティ
ールに対するこだわりはすさまじく、各種兵器に関する時代考証は完璧であったと思います。マニアだw
話題がずれた。チョッと戻しましょう。さっきから映画話ばかりしていましたがここで映画に
は書かれていない、あるいは原作である本書と異なる部分を紹介しましょうか。

・ノルマンディーから内陸部に向かう時、初め小隊はジープに乗っていた(!)
でも結局敵から攻撃されて大破。歩く羽目になるわけですが。
映画では尺の都合と話の流れ的に要らなかったのでしょう。
でもよくよく考えればライアン探しの旅は長引くのはみんなわかってたワケだから
そりゃ足がほしいよな…

・実はアパムが後にこの顛末を本に書くことになる。
あくまで個人的な見解ですが、実はアパム君のモデルは作者なのでは?

・ライアンの会話の中に登場する兄貴の彼女の容姿が180度違う
豚のような女と凄い美人,かなり違いがあります。コレも話の流れ的にブスのほうがよかったのでしょうか?

・ノルマンディー決戦の時、ボートの扉が開いて秒殺される兵士にも名前がちゃんとある。
でもどんな名前だったかぜ~んぜん覚えていません(泣)

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はっきり言うと、このブログのテーマはありふれたテーマ──「生きること」です。
対照的なふたりの主人公を通して、ふたつの生き方を見つめたいと思います。「人間」と「人間以外のもの」 との闘いを通して、人間讃歌をうたっていきたいと思います。
このブログがみなさんに喜びを与え、気に入ってもらえますように。
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