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退かぬ、媚びぬ、省みぬ!
Posted by - 2024.05.04,Sat
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Posted by エノレメス - 2007.03.19,Mon
プライベートライアン

作者:マックス・A・コリンズ

訳:伏見 威蕃 (翻訳)

出版:新潮文庫

あらすじ:

1944年6月6日…ノルマンディ上陸作戦で、3人の兄を亡くしたライアン2等兵。
「他の兄弟が戦死した場合は遺族への配慮に基づき、ただちに帰還させる」
という命令のもとに、彼を無事に故郷に送り届けるため、ミラー大尉以下8人の
小隊がライアン探しのために駆り出された…。

「一人の命のためになぜ他の命が犠牲にならなければいけない?」

軍上層部のこの命令に疑問をもちながらも、8人は過酷な戦況をくぐり抜けてライアンを探す!

コメント

この小説は映画のほうが有名ですね。スティーブンスピルバーグ監督、トムハンクス主演
でアカデミー賞主要5部門を独占しました。
話の流れは大方映画と一緒です(というか映画が原作に忠実です)。ただ、活字お得意の
登場人物の掘り下げはやはり映画では表現しきれないでしょう。この点において僕は小説
版のほうが好きですね。
しかし、この作品、見所はやはり最初のノルマンディ上陸作戦でしょう。
死んだ仲間の体を盾にし、戦車上陸妨害用のバリケードに隠れ、銃弾には子供のように怯
え、生きるために同じ人間を殺し、そして震え、泣く…人間の本質、極めて残酷で悲しい
面を丹念に描写しています。

     「文字と文字の隙間から硝煙と肉の焦げる異臭がする」

こういう表現が適当でしょうか?
書評で映画版の話をするのは不穏当かもしれませんが、スピルバーグはこの描写が非常に上手
いと思います。コレが彼の人気の秘密なのかも…ちなみに彼は大のプラモデル好きでディティ
ールに対するこだわりはすさまじく、各種兵器に関する時代考証は完璧であったと思います。マニアだw
話題がずれた。チョッと戻しましょう。さっきから映画話ばかりしていましたがここで映画に
は書かれていない、あるいは原作である本書と異なる部分を紹介しましょうか。

・ノルマンディーから内陸部に向かう時、初め小隊はジープに乗っていた(!)
でも結局敵から攻撃されて大破。歩く羽目になるわけですが。
映画では尺の都合と話の流れ的に要らなかったのでしょう。
でもよくよく考えればライアン探しの旅は長引くのはみんなわかってたワケだから
そりゃ足がほしいよな…

・実はアパムが後にこの顛末を本に書くことになる。
あくまで個人的な見解ですが、実はアパム君のモデルは作者なのでは?

・ライアンの会話の中に登場する兄貴の彼女の容姿が180度違う
豚のような女と凄い美人,かなり違いがあります。コレも話の流れ的にブスのほうがよかったのでしょうか?

・ノルマンディー決戦の時、ボートの扉が開いて秒殺される兵士にも名前がちゃんとある。
でもどんな名前だったかぜ~んぜん覚えていません(泣)

Posted by エノレメス - 2007.03.19,Mon
ダーティホワイトボーイズ

作者
:S・ハンター
:公手成幸
出版:扶桑社ミステリー
あらすじ
オクラホマ州立重犯罪刑務所に収監されていた
白人終身囚ラマー・パイ。刑務所内で殺人を犯
した。復襲を恐れた彼は看守を脅して脱獄する
。問答無用で殺して逃げる!
生まれながらの「ワル」はひたすら破壊しつづける!

痛快悪漢バイオレンス!

コメント(※ネタバレ有!!注意せよ!!)
まあ要約すると



















ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!

「ヒャホゥ!!!!」

                     ズキューン!!!
「ひでぶ!!」
ウィンウィンウィンウィンウィン・・・・
「グギギ・・・」





















みたいな感じです。全然要約になってませんね。

さて、そろそろ本題いくかな。


この作品、面白いんですがネタ的には突っ込み所満載です。
う~ん・・・この本を説明するには登場人物一人一人をあげて説明していったほうがいいですね。




○ラマー・ジェイムス・パイ

ラマー君(♂)スッポンポンでシャワー浴びてるところ
をマッチョ黒人囚人(♂)が襲う(無論、博識な皆さんにはこの「襲う」の意味、わかりますよね?)
ところから話が始まります。最悪な状況ですね。しかしラマー君、ただの白人ではありません。
なんたって三十路も過ぎて定職にも就かず、悪行三昧のダーティホワイトボーイなのですから!
手早く黒人囚人を殺めた後、子分2名を引き連れて各地を逃げ回る脱走劇を繰り広げる!


○オーデル・ウォーレン・パイ

子分その①。ラマーの従兄弟。ちょっぴり頭が悪いらしい。ラマーに溺愛されていて、本人も
彼の支持に忠実です。ホントにラマーとは仲良しで、作中でラマーの誕生日のために
手作りケーキを作ろうと奮闘する可愛らしい場面も。人の首を絞めて殺すこともありますが。


○リチャード・フランクリン・ピード

子分その②。刑務所内でひょんなことからラマーに気に入られた内気な元芸術家(教師)。
いわゆる「のび太」的なキャラですね。
銃を渡され人を撃てと命じられてもビビッてできないタイプ。その割には
「精神的に疲れて母の目を潰しちゃった」という激しめな前科の持ち主です。キレる子かあんたは。
でも最後には一番成長するタイプです。良くも悪くも。


○ルータ‐ベイス・タル

途中から逃亡グループに参加する女。受刑中の犯罪者にファンレター送ってるいわゆる犯罪者マニアです。
で、その手紙がきっかけになってラマー君と合流するわけですが。
グループの中で最もサイコな貴婦人♪


○バド・ピューティ

巡査部長、おまわりさん。本作の正義の味方であるバド君ですが、実は部下の奥さんと不倫中。
二人も子供がいるのにね。最低。
しかしこの純粋に正義になりきれない彼の心の葛藤は本作の見所でもあります。

○C・D・ヘンダスン

警部補。おまわりさん。ベテランのデカですが、アル中。しかも最後の最後でぶっ殺されます。

















以上のような善も悪も個性的な方々が壮絶な戦いを繰り広げます。
今まで読んだ本の中では大藪晴彦の「非情の標的」に次ぐバイオレンス小説だと思う。楽しいですよ。

そんな本書は扶桑社ミステリーより¥874+税で大好評発売中!!読むべし!!!







…オチがないよorz

※褒めてるのか貶しているのかワケワカラン文章ですがこの本本当に面白いです。書店で見た場合はすぐに買う事をすすめます。

2005年10月10日執筆
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はっきり言うと、このブログのテーマはありふれたテーマ──「生きること」です。
対照的なふたりの主人公を通して、ふたつの生き方を見つめたいと思います。「人間」と「人間以外のもの」 との闘いを通して、人間讃歌をうたっていきたいと思います。
このブログがみなさんに喜びを与え、気に入ってもらえますように。
──それでは、どうぞ。

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